河原に落ちていた日記帳

趣味や日々の暮らしについて、淡々と綴っていくだけのブログです。

【雑記】山本素石がツチノコと遭遇したのは何年のことなのか

あけました。今年もよろしくお願いします。 昨年最後の投稿では『お化け研究 上方』という同人誌に参加したことを報告しましたが、今回は拙稿において詳しく書けなかった話題を補足的に解説する記事となります。 そのため、本記事は拙稿「ネス湖から来る波─…

『お化け研究 上方』という妖怪同人誌に参加しました。

気付けばもう年末にして、今年二回目の更新です。このブログの存在意義とは。 自分の中でも存在感が薄くなりつつある当ブログですが、今回はとあるお知らせをしたく更新することにいたしました。 なんと今回、『お化け研究 上方 大阪妖怪特集号』という、妖…

【日記】「ヒマラヤの雪男」の歴史を辿る同人誌を作った感想+正誤表

あけましておめでとうございます。 今年はじめての更新となるので、このあいさつも間違いではないはずです。 もはや空からは新雪ではなく、じめじめとした雨が降り続く季節になってしまいました。なぜ今になるまで当ブログを放置していたかと申しますと、前…

【日記】未確認動物に関する発表をやらせていただきました。

めちゃくちゃ久々の更新になってしまいました。 いつものサボり癖が出まくっていたというのも理由の一つですが、何よりもとある事情でブログ更新の方に時間を割けない状況になっておりました。 具体的には、先月の25日に「異類の会」という場で未確認動物(U…

【雑記】雪男(イエティ)による婦女暴行殺害事件

『面白倶楽部』1952年4月特別号、p202-203※挿絵は上西憲康。なお本文の部分は削除しています。 タイトルを見て、何言ってんだこいつとお思いでしょう。私も思ってます。 数ある類人猿型UMAの代表格として知られるヒマラヤのイエティ、通称雪男。それがとある…

【雑記】日本で初めて紹介されたネッシー写真?

前回、前々回ではそれぞれ、戦前日本のマスメディアでネッシーはどのように報じられていたのか見てきました。 戦前日本のネッシー報道【新聞記事編】 - 河原に落ちていた日記帳 戦前日本のネッシー報道【雑誌記事編】 - 河原に落ちていた日記帳 この調べ物の…

戦前日本のネッシー報道【雑誌記事編】

『科学画報』1934年6月号表紙 kawaraniotiteitanikki.hatenablog.com 前回の記事(↑)では、戦前の新聞でネッシー(ボビー君)がどのように報じられていたのか、色々ご紹介しました。 さて今回は、戦前の雑誌ではネッシーがどのように扱われていたか、という…

戦前日本のネッシー報道【新聞記事編】

『大阪毎日新聞』1933年12月17日付、11頁 最近、未確認動物(UMA)の歴史を調べていることについては当ブログでも何度か触れていますが、なかなか調べたことをまとめることができずにいる今日この頃です。 戦後について言えば、70年代のオカルトブームもあり…

【読書備忘録】3月に読んだ本メモ

今年も既に4分の1が終わってしまったという事実がじわじわと効いてくる季節です、どうもこんにちは。 今月は私の周囲で割とバタバタすることがありまして、あまりじっくり本を読んだりする時間がなかったのですが、せめて普段の習慣としての読書日記は綴り続…

【読書備忘録】2月に読んだ本メモ

なんだかどんどん世界がややこしくなってきて、なかなか心休まらない日々ではありますが……今回もまた自分用のメモも兼ねて読書記録を大公開です。今月読んだものはこちら。(順番は読了した順) もの久保『ねなしがみ もの久保作品集』2021年、小学館集英社…

【読書備忘録】1月に読んだ本まとめメモ

あけましておめでとうございます。まだギリギリ「正月」なのでこの挨拶もセーフのはずです。 皆さまはいかがお過ごしですか。お元気でしょうか、生き残ってますか。 私の方はUMAに関する調べ物を進めようと思っていた矢先、オミクロン株とかいうゴミカスが流…

【雑記】ヒマラヤの女幽霊、あるいは化けたゴリラのこと

オチのないシリーズ第3弾です。 今回は簡単に言うと……何をどう言えば簡単になるのか分からないので、とりあえず先を読んでもらうのが早いです、はい。

【雑記】ネッシーVSイルカ、というニュース

前回に引き続きまして、今回もオチのない話です。 どういうことかと申しますと、「ネス湖のネッシーを、イルカを使って探そうという計画があった」というニュースについてです。

【雑記】雪男を食べた、というニュース

初めに書いておきますと、この話にオチはないです。 どういうことかと申しますと、タイトルそのままの話でして、「雪男を殺して食べたという体験談が中国の雑誌に載っていた」というニュースが新聞で報道されたことがあるのです。

【論文紹介】「ネス湖のネッシーと日本湖沼の蛇体・竜」

どうも遅筆すぎてブログの存在すら自分で忘れそうになるので、ちょっとした記事を定期的に量産できないか思案中です。今回は試しに、気になった論文の類をご紹介。 先行研究の森に迷える大学生御用達の論文検索サイト、CiNii。そこで変なワードを検索してど…

【オカルト本を読む】(後編)ジョージ・アダムスキー『空飛ぶ円盤実見記』

ジョージ・アダムスキー(『第2惑星からの地球訪問者』より) kawaraniotiteitanikki.hatenablog.com 本稿は前後編の内の後編です。まず前編からお読み下さい。

【オカルト本を読む】(前編)ジョージ・アダムスキー『空飛ぶ円盤実見記』

一つ、こんなお題を出されたとする。 「UFOの絵を描いてみて下さい」 さて、どんなUFOのイラストが集まるだろうか。 言うまでもないだろうが、UFOとは「Unidentified Flying Object」(未確認飛行物体)の略である。要するに「空を飛んでるよく分からんやつ…

【読書備忘録】C・ピーブルズ『人類はなぜUFOと遭遇するのか』(1994)

人類はなぜUFOと遭遇するのか (文春文庫) 作者:カーティス・ピーブルズ メディア: 文庫 オカルトと言えば、UFO! ……というイメージも薄くなってきているらしい今日この頃ですが、それでも「宇宙人が地球に訪れている」という話は相変わらず人気のオカルトネ…

【オカルト本を読む】『別冊実話特報』

今回は、ちょいと小粒な記事をば。 個人的な話から始まって恐縮だが、筆者は今年の10月31日、京都の知恩寺で開催された「秋の古本まつり」に繰り出してきた。そこで入手した資料の一つが、1950年代に刊行されていた雑誌『別冊実話特報』の、以下の4冊である…

【オカルト本を読む】佐治芳彦『謎の竹内文書』

「古史古伝」と呼ばれる文献群がある。 一言では、「古事記・日本書紀以前の書」として紹介されることが多い。実際には近世から近代にかけて書かれた偽書ばかりなのだが、「正史からは抹消された真実の歴史が記された書物」だという触れ込みで、歴史のロマン…

【読書備忘録】横山茂雄『聖別された肉体』(1990)

増補 聖別された肉体: オカルト人種論とナチズム (叢書パルマコン02) 作者:横山 茂雄 発売日: 2020/08/27 メディア: 単行本 第二次世界大戦中、ナチズム下のドイツでは人種主義が極端に推し進められ、多くのユダヤ人が迫害・虐殺された……という事実は、わざ…

【オカルト本を読む】五島勉『ノストラダムスの大予言』

今年7月21日、五島勉氏の訃報が報じられた。 2020年6月16日、90歳で逝去されたという。ご冥福をお祈り申し上げます。 さて五島勉氏といえば、オカルトを嗜む人間番外地の方ならわざわざ説明するまでもない有名人だろう。1973年に『ノストラダムスの大予言』…

【読書備忘録】稲生平太郎『何かが空を飛んでいる』(1992)

定本 何かが空を飛んでいる 作者:稲生 平太郎 発売日: 2013/11/25 メディア: 単行本 2020年6月17日、宮城県上空に謎の白い物体が飛行しているのが話題となり、既にWikipediaの記事にもなっていて驚きました。素性の分からない物体が、世間の目をあざ笑うかの…

【読書備忘録】久米晶文『「異端」の伝道者 酒井勝軍』(2012)

更新をサボっている間に世間は何やら大変なことになってしまいましたが、それはそれとして今回も相変わらずオカルト関連の本を紹介する当ブログです。 ということで今回紹介するのはこちら。 「異端」の伝道者酒井勝軍 作者:久米 晶文 メディア: 単行本 日本…

【映画備忘録】『キャッツ』(2020)

全米が(恐怖で)泣いた! と言っていいくらいに阿鼻叫喚なレビューが次々と寄せられている話題作の、映画版『キャッツ』。 それらの意見を簡単にまとめると、「怖い」「キモい」「夢に出そう」「なんで映画化してしまったんや」といった感じでしょうか。 し…

【読書備忘録】堀江宗正『ポップ・スピリチュアリティ』(2019)

ポップ・スピリチュアリティ: メディア化された宗教性 作者:堀江 宗正 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/11/20 メディア: 単行本 あけましておめでとうございます。だいぶ経ちましたが新年一発目の記事です。 元日の朝にテレビをつけてみたところ、NH…

【読書備忘録】『予言がはずれるとき』(1956)

何だか詩的な題名ですが、小説ではなく社会心理学の研究書です。 予言がはずれるとき―この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する (Keiso communication) 作者:L. フェスティンガー,S. シャクター,H.W. リーケン 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 199…

【読書備忘録】松尾恒一『日本の民俗宗教』(2019)

日本の民俗宗教 (ちくま新書) 作者: 松尾恒一 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「日本人は無宗教だ」という言い方がよくなされます。 しかし実態としては、「無宗教」の自意識を持っている人でも普…

【読書備忘録】『近現代日本の民間精神療法』(2019)

近現代日本の民間精神療法: 不可視なエネルギーの諸相 作者: 栗田英彦,塚田穂高,吉永進一 出版社/メーカー: 国書刊行会 発売日: 2019/09/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「疑似医療」や「ニセ医療」などと呼ばれる界隈があります。病院や医…

【読書備忘録】大田俊寛『現代オカルトの根源』(2013)

現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇 (ちくま新書) 作者: 大田俊寛 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/07/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る UFO、予言、超能力、心霊現象、超古代史、陰謀論……「オカルト」と一口に言ってもそ…