河原に落ちていた日記帳

趣味や日々の暮らしについて、淡々と綴っていくだけのブログです。

【日記】「ヒマラヤの雪男」の歴史を辿る同人誌を作った感想+正誤表

 あけましておめでとうございます。

 今年はじめての更新となるので、このあいさつも間違いではないはずです。

 もはや空からは新雪ではなく、じめじめとした雨が降り続く季節になってしまいました。なぜ今になるまで当ブログを放置していたかと申しますと、前回の記事で述べたことを実行していたからです。

 つまり、私自身が某所にて行った「未確認動物の新聞報道史」という発表を、同人誌としてまとめる作業を行っていました。

 その同人誌の名は、『新聞記事で見る未確認動物の歴史Ⅰ【雪男編】』

新聞記事で見る未確認動物の歴史Ⅰ【雪男編】 ※BOOTHへリンクします

 

【雪男編】とある通り、私の発表の中で「ヒマラヤの雪男」に関する部分のみを、一冊の同人誌としてまとめたものになります。

 当初は発表全体の内容を一冊にまとめるつもりでしたが、書いているうちに「アッこれ永久に終わらんわ」と悟ったため、分冊して作ることにしました。ネッシーについては次回取り上げるので、「サルのUMAとか興味ねぇよ! ネッシーを出せ!」という方々にはもうしばらく(数年くらい?)お待ちいただければと思います。

 さて、本書の出来栄えとしては、自分で想像していた以上にちゃんとした「書籍」として仕上がりまして、感激いたしました。印刷所のSTARBOOKSさんに感謝を申し上げます。

 一方で、お読み頂いた方から既に複数の誤字・脱字の報告を受けています。もちろん印刷所へ入稿データを送る前に、自分で校正チェックはやっていたのですが、話に聞いていた通り誤字・脱字の潜伏力はゴキブリ並みですね。

 以下に、現在把握している修正箇所を正誤表として載せておきます。これ以外にも誤字・脱字がまだ存在するかもしれないので、気付いた方は是非ご報告頂ければ嬉しいです。

『新聞記事で見る未確認動物の歴史Ⅰ【雪男編】』正誤表

  • p47下段18行目‐p48上段1行目
    雪上を直線に続く発見し、写真に収めたのである。
    →雪上を直線に続く足跡を発見し、写真に収めたのである。
  • p76上段16行目
    パンジャキリ
    ンジャキリ
  • p85下段11行目
    血に頭が逆流してきて体中が小刻みにふるえ始めた。
    血が頭に逆流してきて体中が小刻みにふるえ始めた。
  • p89下段13行目
    尾崎は自身がなさそうな小さな声で答えた。
    →尾崎は自信がなさそうな小さな声で答えた。

 

 さてここからは、同人誌作成に挑戦した過程での、割とどうでもいい感じの裏話をつらつらと書いていきたく思います。

 

 今回、同人誌の作成から発送までの作業を私一人で行ったのですが、一番大変だと感じたのは「梱包作業」でした。

 もちろん本文の執筆も大変は大変でしたが、今回の場合は締め切りというものを特に設けなかったので、無理せず書きたいときに書くという形で、自分のペースを一番に重視して作ることができました。なので、作成作業自体が大変だった感覚はあまりないわけです。

 ところが、梱包・発送の段階になるとそうはいかない。なるべく注文から間を開けずに発送した方がいいと思ってしまうわけです。もちろん所詮は個人の趣味でやっていることなので、多少遅れても特に問題があるわけではないでしょうが、やはり心情的には早い方がいいと思ってしまうわけで……

 しかしながら、当初はそれでも何とかなるだろうと考えていたのは、「10部売れれば良い方、20部も売れれば御の字だろう」などと気楽な見通しを持っていたためです。

 実際に用意した部数はもうちょっと多かったのですが、いざTwitterで販売の開始を告知したところ、2日で全て売り切れてしまい、慌てて印刷所へ重版をかける始末。見通しが甘すぎたと言わざるを得ません。私の雪男本が人気だったと言うよりは、単に需要を読めていなかったのだと思います。言い訳になりますが、正直イエティって今の日本では全然人気ないじゃないですか……

 もちろん、自身が思っていた以上に買ってもらえたことは嬉しいことではあるのですが、その分梱包作業が一気に伸し掛かってきてしっちゃかめっちゃかになったのは、完全に想定外の事態でした。

 今回、発送には日本郵政のスマートレターを使用したのですが、まずスマートレターというものが意外と入手しづらい。ローソンで取り扱っている封筒なので気軽に手に入れられると思っていたのですが、ある店舗では品切れと言われ、別の店舗では取り扱ってないと言われ、仕方なく少し離れた場所にあるゆうゆう窓口(土日でも郵便局の業務を受けてくれる窓口)へ行ったところ「機械トラブルで売れない」と言われ……結局スマートレターを調達するために、休日を一日費やす羽目になりました。

  そうした苦労の後に、今度は発送先の住所・氏名を誤りなく封筒に書き写す作業が待っているわけです。少しでも間違えれば正しく届かないのではないか……と思うと、この単純な作業にもかなり緊張してしまいます。(実際は多少間違えても、臨機応変に対応してもらえるのかもしれませんが)

 なるべく注文時に受け取った情報は正確に書き写したつもりですが、先述のように誤字の根絶は困難なものですし、もしかすると誰かちゃんと届いていない人がいるのではないか……と、かなり心配になってしまいます。幸い今のところ「金払ったのに届かんぞ」という声は聞こえてこないので、全員無事に届いたものと信じることにしています。便りがないのは良い便り。

 現在は一時より注文数が落ち着いているので、今なら安定してお届けができると思います。ただ、次回出す予定の【ネッシー編】でも同様の事態になるのだとすれば、流石に発送作業については別の方法を考えた方がいいかな、とは思っているところです。

 しかしながら、今回自分が思っていた以上に雪男本を購入いただけたことは、明らかにTwitterの力が大きく寄与したものだろうと考えています。私の雪男本告知ツイートが多くリツイートされたことにより、私を全く知らない人々にもその存在が拡散され、より多くの方に「そういうのがあるのなら欲しい」と思っていただけたのでしょう。そうした宣伝プラットフォームとしてのTwitterの能力を、改めて思い知らされた次第です。

 ただ、既に多くの人がご存知の通り、最近のTwitterはいつサービスが終了してもおかしくないと囁かれ続けているのも確かです。流石に去年CEOが変わったときのように、「数日以内にTwitter終了」などという五島勉並みに極端な終末論が現実になることはありませんでしたが、日々のTwitterライフが何とも危うく思えてしまうのは事実です。

 仮にTwitterが消滅したとしても、『新聞記事で見る未確認動物の歴史Ⅱ【ネッシー編】』は粛々と書き続けようと思っていますが、そうなれば恐らく買う方は激減するのだろうな、とは思っています。同人誌の出会いは一期一会ではありますが、例え皆様と離れることがあっても、再び相見えることを願っております。

 

 さて、実はこの『新聞記事で見る未確認動物の歴史Ⅰ【雪男編】』、既に国立国会図書館へ納本を済ませておりまして、来月中には蔵書作業も完了している見込みです。そして欲しい人にはある程度行き渡ったことと思うので、個人的には今の時点でかなりの満足感を得ています(無論、在庫があるうちは遠慮なくご購入頂ければ嬉しいです)。

 そういう訳で、雪男については一旦これで区切りとし、次はネッシー本の作成に移りたく思っています。ただその前に、同人誌には盛り込みきれなかった細々とした事柄を、「補遺」と称してブログ上に書き残しておこうと考えています。

 最後に、雪男本をご購入頂いた方へ、心より感謝申し上げます。決して学術的な内容ではありませんが、少しでも興味深く思えた部分があったなら幸いに思っています。

 それでは、願わくば次回のネッシー本にて再会できることを。そのときには、世界が今よりは少しでもマシになっていますように。

booth.pm