河原に落ちていた日記帳

趣味や日々の暮らしについて、淡々と綴っていくだけのブログです。

【読書備忘録】ASIOS『UFO事件クロニクル』/『UMA事件クロニクル』

折角なので今回は2冊を忘却に備えます。 UFO事件クロニクル 作者: ASIOS 出版社/メーカー: 彩図社 発売日: 2017/08/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る UMA事件クロニクル 作者: ASIOS 出版社/メーカー: 彩図社 発売日: 2018/0…

【読書備忘録】吉村正和『心霊の文化史』(2010)

心霊の文化史---スピリチュアルな英国近代 (河出ブックス) 作者: 吉村正和 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/01/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 3人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (11件) を見る テレビの心霊番組やネット怪…

【読書備忘録】岡本亮輔『聖地巡礼』(2015)

聖地巡礼 - 世界遺産からアニメの舞台まで (中公新書) 作者: 岡本亮輔 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/02/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 「聖地」とは何ぞや。 試しに広辞苑で引いてみると、「神聖な土地。神・仏・聖人…

【日記】「ショーン・タンの世界展」へ行ってきた。

現在京都駅ビル内にある美術館「えき」にて、「ショーン・タンの世界展――どこでもないどこかへ」が10月14日まで開催されています。 ショーン・タンという作家を私は今まで知らなかったのですが、幻想的な宣伝ポスターを見て心惹かれたので試しに行ってみたと…

【読書備忘録】川村邦光『出口なお・王仁三郎』(2017)

出口なお・王仁三郎:世界を水晶の世に致すぞよ (ミネルヴァ日本評伝選) 作者: 川村邦光 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2017/09/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る スピリチュアル界隈では常識の如く広まっている「手かざし…

【日記】今年も下鴨納涼古本まつりへ

東京がコミケなら京都は古本だ。 てなわけで今年も下鴨納涼古本まつりに繰り出してきました。 去年は通り雨の後に行ったので、「納涼」と言いながら釜茹地獄の如き様相でしたが、今回はカラッとした晴天につき、糺の森が作る日陰がなかなか心地よい涼しさで…

【日記】何事も食わず嫌いはよろしくないと思ったことについて。

たまには特に脈絡のない駄文でも書いてみましょ。 何を書くのか最初にざっくりまとめると、「最近アニメ観始めたけどけっこうおもろいやん」と言いたいだけの記事です。

【読書備忘録】ASIOS『昭和・平成オカルト研究読本』(2019)

昭和・平成オカルト研究読本 作者: ASIOS 出版社/メーカー: サイゾー 発売日: 2019/06/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る すごい本が出ました。 近代以降、非科学的な言説は「迷信」として退けられる一方で、社会に対して常に…

【読書備忘録】『怪異学入門』(2012)

怪異学入門 作者: 東アジア恠異学会 出版社/メーカー: 岩田書院 発売日: 2012/04/01 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (2件) を見る 小松和彦氏による民俗学・人類学ベースの「妖怪学」に対し、歴史学ベースでの「不思議な物事」の研究…

【映画備忘録】『貞子』観てきました。

鈴木光司氏がホラー小説『リング』を発表したのが、1991年。 それを原作とした同名ホラー映画(中田秀夫監督)が公開されたのが、1998年。 それ以降、3Dになったり海外で撮られたり伽椰子と対決させられたり、紆余曲折ありながらコンスタントに新作が制作さ…

【読書備忘録】高橋直子『オカルト番組はなぜ消えたのか』(2019)

オカルト番組はなぜ消えたのか 超能力からスピリチュアルまでのメディア分析 作者: 高橋直子 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2019/01/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る UFOやUMA、或は幽霊、超能力、霊能力……そんな諸々のオカルト事象を扱…

【読書備忘録】斉藤光政『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』(2019)

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫) 作者: 斉藤光政 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/03/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 『東日流外三郡誌』…これを「つがるそとさんぐんし」とすぐさま読める人は、ほぼ間違いなく物好…

【読書備忘録】『怪異学の地平』(2018)

怪異学の地平 作者: 東アジア恠異学会 出版社/メーカー: 臨川書店 発売日: 2019/02/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 怪異・妖怪と称される「不思議な物事」の学術的な研究と言えば、小松和彦氏による一連の「妖怪学」関連の著作や、氏の主導…

【読書備忘録】2月に読んだ本ダイジェスト

読んだ本の簡単な感想を書いてまとめてみようというムーブ。2月どころかもう3月も終わっちゃいましたが、まぁいいんだそんなことは。 今回紹介するのは、以下の4冊です。 原田実『天皇即位と超古代史』(2019) 小川寛大『神社本庁とは何か』(2018) 平井上…

【読書備忘録】𠮷田司雄編『オカルトの惑星』(2009)

オカルトの惑星―1980年代、もう一つの世界地図 作者: 吉田司雄 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2009/02/01 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (7件) を見る 未確認飛行物体、未確認生物、超古代史、精神世界…… 一般に「オカルト」と呼…

【読書備忘録】小松和彦『妖怪学新考』(1994)

妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心 (講談社学術文庫) 作者: 小松和彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/07/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 現在の妖怪学の理論的な枠組みを確立した研究者である、小松和彦氏。 本書はその「小松…

【読書備忘録】1月に読んだ本ダイジェスト

いつもは一冊の本のみを紹介する記事を書いているのですが、読んだ本をごく簡単にまとめて紹介してみるのも良いだろうと思ったので、試みに書いてみることにしました。 本稿で紹介する本は、以下の通り。 宮崎駿『風の谷のナウシカ』(漫画版)1983~1995年 …

【読書備忘録】小野不由美『鬼談百景』(2012)

鬼談百景 (角川文庫) 作者: 小野不由美 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2015/07/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (13件) を見る 普段は学術的なお固い本についてばかり書いているので、たまには小説作品についてでも。 十二国記シリー…

【読書備忘録】『改訂新版 新書アフリカ史』(2018)

改訂新版 新書アフリカ史 (講談社現代新書) 作者: 宮本正興,松田素二 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/11/14 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 人は、身近にあるもの以外にはあまり興味が持てないもの。日本の歴史だって、興味が無くほとん…

【読書備忘録】礫川全次『サンカと説教強盗』(1992)

サンカと説教強盗---闇と漂泊の民俗史 (河出文庫) 作者: 礫川全次 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/09/03 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 在野の立場で「歴史民俗学研究会」を立ち上げ、数々の異端的な学問の一端を紹…

【読書備忘録】杉原たく哉『天狗はどこから来たか』(2007)

天狗はどこから来たか (あじあブックス) 作者: 杉原たく哉 出版社/メーカー: 大修館書店 発売日: 2007/10/01 メディア: 単行本 クリック: 15回 この商品を含むブログ (8件) を見る 「妖怪」と呼称されるモノの中でも、一際知名度の高い「天狗」。 「天狗にな…

【読書備忘録】原田実『オカルト「超」入門』(2012)

オカルト「超」入門 (星海社新書) 作者: 原田実 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/05/25 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (15件) を見る 「UFO研究家」や「超常現象研究家」を名乗っている人が、普段何をして生活の糧を…

【読書備忘録】沖浦和光『幻の漂泊民・サンカ』(2001)

幻の漂泊民・サンカ (文春文庫) 作者: 沖浦和光 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2004/11/01 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 137回 この商品を含むブログ (45件) を見る 「サンカ」と呼ばれた人々の調査研究は、ほぼ在野の研究者に一任されていると…

【読書備忘録】伊藤龍平『何かが後をついてくる 妖怪と身体感覚』(2018)

何かが後をついてくる 作者: 伊藤龍平 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2018/08/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 学校からの帰り道、夕闇迫る薄暗がりの中、人気のない路地裏を一人で歩いていると、気付くと自分の足音に混じり、ぴた、ぴた…

【読書備忘録】礫川全次『サンカ学入門』(2003)

サンカ学入門 (サンカ学叢書) 作者: 礫川全次 出版社/メーカー: 批評社 発売日: 2003/10/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (2件) を見る 木地屋やマタギといったいわゆる「漂泊民」を対象とした民俗誌的研究は数多く存在し…

【読書備忘録】篠原徹『民俗学断章』(2018)

民俗学断章 作者: 篠原徹 出版社/メーカー: 社会評論社 発売日: 2018/05/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 民俗学者であり、現在は琵琶湖博物館の館長を務める篠原徹氏による最新の著書です。 表紙の写真は、日本のどこぞにある山村の風景………

【読書備忘録】原田実『偽書が描いた日本の超古代史』(2018)

偽書が描いた日本の超古代史 (KAWADE夢文庫) 作者: 原田実 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/10/17 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 本屋に並ぶ商品の背表紙をとりとめもなく眺めていると、無意識の内に「知られざるユダヤの陰謀」と…

【読書備忘録】『偽史と奇書が描くトンデモ日本史』(2017)

偽史と奇書が描くトンデモ日本史 (じっぴコンパクト新書) 作者: オフィステイクオー,原田実 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2017/01/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る 「偽史」や「奇書」と呼ばれる文献の数々を解説した、新書…

【読書備忘録】藤野七穂『偽史源流行』(雑誌連載、2000~01年)

今回は刊本ではなく、今は亡き通俗歴史雑誌『歴史読本』で平成12年1月~13年12月の2年間、全24回に渡り連載されていた連載稿、『偽史源流行』について書いてみます。カテゴリをどこにするか地味に迷いましたが、読書であることに間違いはないでしょう。 著者…

【読書備忘録】徳田和夫編『東の妖怪・西のモンスター』(2018)

東の妖怪・西のモンスター―想像力の文化比較 (学習院女子大学グローバルスタディーズ) 作者: 徳田和夫 出版社/メーカー: 勉誠出版 発売日: 2018/07/18 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 東洋の「妖怪」、西洋の「モンスター」の…