河原に落ちていた日記帳

趣味や日々の暮らしについて、淡々と綴っていくだけのブログです。

読書備忘録

【読書備忘録】3月に読んだ本メモ

今年も既に4分の1が終わってしまったという事実がじわじわと効いてくる季節です、どうもこんにちは。 今月は私の周囲で割とバタバタすることがありまして、あまりじっくり本を読んだりする時間がなかったのですが、せめて普段の習慣としての読書日記は綴り続…

【読書備忘録】2月に読んだ本メモ

なんだかどんどん世界がややこしくなってきて、なかなか心休まらない日々ではありますが……今回もまた自分用のメモも兼ねて読書記録を大公開です。今月読んだものはこちら。(順番は読了した順) もの久保『ねなしがみ もの久保作品集』2021年、小学館集英社…

【読書備忘録】1月に読んだ本まとめメモ

あけましておめでとうございます。まだギリギリ「正月」なのでこの挨拶もセーフのはずです。 皆さまはいかがお過ごしですか。お元気でしょうか、生き残ってますか。 私の方はUMAに関する調べ物を進めようと思っていた矢先、オミクロン株とかいうゴミカスが流…

【オカルト本を読む】(後編)ジョージ・アダムスキー『空飛ぶ円盤実見記』

ジョージ・アダムスキー(『第2惑星からの地球訪問者』より) kawaraniotiteitanikki.hatenablog.com 本稿は前後編の内の後編です。まず前編からお読み下さい。

【オカルト本を読む】(前編)ジョージ・アダムスキー『空飛ぶ円盤実見記』

一つ、こんなお題を出されたとする。 「UFOの絵を描いてみて下さい」 さて、どんなUFOのイラストが集まるだろうか。 言うまでもないだろうが、UFOとは「Unidentified Flying Object」(未確認飛行物体)の略である。要するに「空を飛んでるよく分からんやつ…

【読書備忘録】C・ピーブルズ『人類はなぜUFOと遭遇するのか』(1994)

人類はなぜUFOと遭遇するのか (文春文庫) 作者:カーティス・ピーブルズ メディア: 文庫 オカルトと言えば、UFO! ……というイメージも薄くなってきているらしい今日この頃ですが、それでも「宇宙人が地球に訪れている」という話は相変わらず人気のオカルトネ…

【オカルト本を読む】『別冊実話特報』

今回は、ちょいと小粒な記事をば。 個人的な話から始まって恐縮だが、筆者は今年の10月31日、京都の知恩寺で開催された「秋の古本まつり」に繰り出してきた。そこで入手した資料の一つが、1950年代に刊行されていた雑誌『別冊実話特報』の、以下の4冊である…

【オカルト本を読む】佐治芳彦『謎の竹内文書』

「古史古伝」と呼ばれる文献群がある。 一言では、「古事記・日本書紀以前の書」として紹介されることが多い。実際には近世から近代にかけて書かれた偽書ばかりなのだが、「正史からは抹消された真実の歴史が記された書物」だという触れ込みで、歴史のロマン…

【読書備忘録】横山茂雄『聖別された肉体』(1990)

増補 聖別された肉体: オカルト人種論とナチズム (叢書パルマコン02) 作者:横山 茂雄 発売日: 2020/08/27 メディア: 単行本 第二次世界大戦中、ナチズム下のドイツでは人種主義が極端に推し進められ、多くのユダヤ人が迫害・虐殺された……という事実は、わざ…

【オカルト本を読む】五島勉『ノストラダムスの大予言』

今年7月21日、五島勉氏の訃報が報じられた。 2020年6月16日、90歳で逝去されたという。ご冥福をお祈り申し上げます。 さて五島勉氏といえば、オカルトを嗜む人間番外地の方ならわざわざ説明するまでもない有名人だろう。1973年に『ノストラダムスの大予言』…

【読書備忘録】稲生平太郎『何かが空を飛んでいる』(1992)

定本 何かが空を飛んでいる 作者:稲生 平太郎 発売日: 2013/11/25 メディア: 単行本 2020年6月17日、宮城県上空に謎の白い物体が飛行しているのが話題となり、既にWikipediaの記事にもなっていて驚きました。素性の分からない物体が、世間の目をあざ笑うかの…

【読書備忘録】久米晶文『「異端」の伝道者 酒井勝軍』(2012)

更新をサボっている間に世間は何やら大変なことになってしまいましたが、それはそれとして今回も相変わらずオカルト関連の本を紹介する当ブログです。 ということで今回紹介するのはこちら。 「異端」の伝道者酒井勝軍 作者:久米 晶文 メディア: 単行本 日本…

【読書備忘録】堀江宗正『ポップ・スピリチュアリティ』(2019)

ポップ・スピリチュアリティ: メディア化された宗教性 作者:堀江 宗正 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/11/20 メディア: 単行本 あけましておめでとうございます。だいぶ経ちましたが新年一発目の記事です。 元日の朝にテレビをつけてみたところ、NH…

【読書備忘録】『予言がはずれるとき』(1956)

何だか詩的な題名ですが、小説ではなく社会心理学の研究書です。 予言がはずれるとき―この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する (Keiso communication) 作者:L. フェスティンガー,S. シャクター,H.W. リーケン 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 199…

【読書備忘録】松尾恒一『日本の民俗宗教』(2019)

日本の民俗宗教 (ちくま新書) 作者: 松尾恒一 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「日本人は無宗教だ」という言い方がよくなされます。 しかし実態としては、「無宗教」の自意識を持っている人でも普…

【読書備忘録】『近現代日本の民間精神療法』(2019)

近現代日本の民間精神療法: 不可視なエネルギーの諸相 作者: 栗田英彦,塚田穂高,吉永進一 出版社/メーカー: 国書刊行会 発売日: 2019/09/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「疑似医療」や「ニセ医療」などと呼ばれる界隈があります。病院や医…

【読書備忘録】大田俊寛『現代オカルトの根源』(2013)

現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇 (ちくま新書) 作者: 大田俊寛 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/07/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る UFO、予言、超能力、心霊現象、超古代史、陰謀論……「オカルト」と一口に言ってもそ…

【読書備忘録】ASIOS『UFO事件クロニクル』/『UMA事件クロニクル』

折角なので今回は2冊を忘却に備えます。 UFO事件クロニクル 作者: ASIOS 出版社/メーカー: 彩図社 発売日: 2017/08/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る UMA事件クロニクル 作者: ASIOS 出版社/メーカー: 彩図社 発売日: 2018/0…

【読書備忘録】吉村正和『心霊の文化史』(2010)

心霊の文化史---スピリチュアルな英国近代 (河出ブックス) 作者: 吉村正和 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2010/01/09 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 3人 クリック: 60回 この商品を含むブログ (11件) を見る テレビの心霊番組やネット怪…

【読書備忘録】岡本亮輔『聖地巡礼』(2015)

聖地巡礼 - 世界遺産からアニメの舞台まで (中公新書) 作者: 岡本亮輔 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2015/02/24 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 「聖地」とは何ぞや。 試しに広辞苑で引いてみると、「神聖な土地。神・仏・聖人…

【日記】「ショーン・タンの世界展」へ行ってきた。

現在京都駅ビル内にある美術館「えき」にて、「ショーン・タンの世界展――どこでもないどこかへ」が10月14日まで開催されています。 ショーン・タンという作家を私は今まで知らなかったのですが、幻想的な宣伝ポスターを見て心惹かれたので試しに行ってみたと…

【読書備忘録】川村邦光『出口なお・王仁三郎』(2017)

出口なお・王仁三郎:世界を水晶の世に致すぞよ (ミネルヴァ日本評伝選) 作者: 川村邦光 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房 発売日: 2017/09/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る スピリチュアル界隈では常識の如く広まっている「手かざし…

【読書備忘録】ASIOS『昭和・平成オカルト研究読本』(2019)

昭和・平成オカルト研究読本 作者: ASIOS 出版社/メーカー: サイゾー 発売日: 2019/06/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る すごい本が出ました。 近代以降、非科学的な言説は「迷信」として退けられる一方で、社会に対して常に…

【読書備忘録】『怪異学入門』(2012)

怪異学入門 作者: 東アジア恠異学会 出版社/メーカー: 岩田書院 発売日: 2012/04/01 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (2件) を見る 小松和彦氏による民俗学・人類学ベースの「妖怪学」に対し、歴史学ベースでの「不思議な物事」の研究…

【読書備忘録】高橋直子『オカルト番組はなぜ消えたのか』(2019)

オカルト番組はなぜ消えたのか 超能力からスピリチュアルまでのメディア分析 作者: 高橋直子 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2019/01/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る UFOやUMA、或は幽霊、超能力、霊能力……そんな諸々のオカルト事象を扱…

【読書備忘録】斉藤光政『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』(2019)

戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」 (集英社文庫) 作者: 斉藤光政 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/03/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 『東日流外三郡誌』…これを「つがるそとさんぐんし」とすぐさま読める人は、ほぼ間違いなく物好…

【読書備忘録】『怪異学の地平』(2018)

怪異学の地平 作者: 東アジア恠異学会 出版社/メーカー: 臨川書店 発売日: 2019/02/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 怪異・妖怪と称される「不思議な物事」の学術的な研究と言えば、小松和彦氏による一連の「妖怪学」関連の著作や、氏の主導…

【読書備忘録】2月に読んだ本ダイジェスト

読んだ本の簡単な感想を書いてまとめてみようというムーブ。2月どころかもう3月も終わっちゃいましたが、まぁいいんだそんなことは。 今回紹介するのは、以下の4冊です。 原田実『天皇即位と超古代史』(2019) 小川寛大『神社本庁とは何か』(2018) 平井上…

【読書備忘録】𠮷田司雄編『オカルトの惑星』(2009)

オカルトの惑星―1980年代、もう一つの世界地図 作者: 吉田司雄 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2009/02/01 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (7件) を見る 未確認飛行物体、未確認生物、超古代史、精神世界…… 一般に「オカルト」と呼…

【読書備忘録】小松和彦『妖怪学新考』(1994)

妖怪学新考 妖怪からみる日本人の心 (講談社学術文庫) 作者: 小松和彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/07/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 現在の妖怪学の理論的な枠組みを確立した研究者である、小松和彦氏。 本書はその「小松…