戦前日本のネッシー報道【新聞記事編】
最近、未確認動物(UMA)の歴史を調べていることについては当ブログでも何度か触れていますが、なかなか調べたことをまとめることができずにいる今日この頃です。
戦後について言えば、70年代のオカルトブームもあり際限なくUMA資料が存在するため、総括するのが大変です。しかし戦前のこととなると、逆に資料を見つけるのがけっこう難しい状態にあります。
そんな中でも、ネス湖の怪物……後に「ネッシー」と呼ばれる〝怪物〟の情報について、戦前の日本における受容の一端が分かる資料が徐々に集まってきたので、ひとつこの機会にまとめてみたいと思います。
今回は、戦前日本の新聞におけるネッシー報道をざっと見ていきましょう。
※戦前の資料では「ネッシー」という呼び名は一切出てきませんが、当記事では便宜的に当該の怪物をそのように呼称します。
続きを読む【読書備忘録】3月に読んだ本メモ
今年も既に4分の1が終わってしまったという事実がじわじわと効いてくる季節です、どうもこんにちは。
今月は私の周囲で割とバタバタすることがありまして、あまりじっくり本を読んだりする時間がなかったのですが、せめて普段の習慣としての読書日記は綴り続けていきたく思っています。
今月読んだ本は、以下の通り。(順番は一部を除き読了した順)
- 岩本道弥ほか編『民俗学の思考法 〈いま・ここ〉の日常と文化を捉える』2021年、慶應義塾大学出版会
- 小川直之・新谷尚紀編『講座日本民俗学① 方法と課題』2020年、朝倉書店
- F・W・ホリデイ(和巻耿介訳)『古代竜と円盤人』1973年、大陸書房
- 澤井悦郎『マンボウのひみつ』2017年、岩波ジュニア新書
- 牧野修『水銀奇譚』2007年、理論社
- 太田忠司『甘栗と戦車とシロノワール』2010年、角川書店
- 橋本鉄男『藁綱論 近江におけるジャのセレモニー』1994年、初芝文庫
- ヨミカワ将(漫画)、今村昌弘(原作)『屍人荘の殺人』全四巻
【読書備忘録】2月に読んだ本メモ
なんだかどんどん世界がややこしくなってきて、なかなか心休まらない日々ではありますが……今回もまた自分用のメモも兼ねて読書記録を大公開です。今月読んだものはこちら。(順番は読了した順)
- もの久保『ねなしがみ もの久保作品集』2021年、小学館集英社プロダクション
- 岡本綺堂『玉藻の前〈岡本綺堂伝奇小説集其ノ一〉』 1999年、原書房
- 土屋健『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』2021年、ブックマン社
- 東雅夫編著『クダン狩り 予言獣の影を追いかけて』2021年、白澤社
- 『日本民俗学307号』2021年
- 小野不由美『営繕かるかや怪異譚 その弐』2019年、角川書店
- 橋本鉄男『柳田國男と近江 滋賀県民俗調査研究のあゆみ』1994年、サンライズ印刷出版部
- 柴田哲孝『TENGU』2006年、祥伝社
- 原武史『団地の空間政治学』2012年、NHK出版
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【読書備忘録】1月に読んだ本まとめメモ
あけましておめでとうございます。まだギリギリ「正月」なのでこの挨拶もセーフのはずです。
皆さまはいかがお過ごしですか。お元気でしょうか、生き残ってますか。
私の方はUMAに関する調べ物を進めようと思っていた矢先、オミクロン株とかいうゴミカスが流行り始めてしまったため、腰を据えた調べ物がやりづらくなり悶々としているところです。地元の図書館では30分以内での滞在を呼びかけられているのですが、はっきり言って30分で調べ物を進めるのは不可能です。
なので調べたことの成果をブログに書くこともできずにいるのですが、折角なので自分用のメモも兼ねて、1月中に読んだ本の感想を気軽に書いてみることにします。ご紹介するのは、以下の本です。(順番は読了した順)
- 怪異怪談研究会監修『〈怪異〉とナショナリズム』 2021年、青弓社
- 木原善彦『UFOとポストモダン』 2006年、平凡社新書
- 大島清昭『影踏亭の怪談』2021年、東京創元社
- 折口真喜子『踊る猫』2012年、光文社
- 『ましらだま 殿』2021年、同人誌
- 朝松健『[完本]黒衣伝説』2001年、早川書房
- 加藤幸治『民俗学 ヴァナキュラー編 人と出会い、問いを立てる』2021年、武蔵野美術大学出版局
- 西村泰郎『勧請縄 個性豊かな村境の魔よけ』2013年、サンライズ出版
- 『ヒバゴン出没50周年記念誌 HIBAGON BOOK』2021年
【雑記】雪男を食べた、というニュース
初めに書いておきますと、この話にオチはないです。
どういうことかと申しますと、タイトルそのままの話でして、「雪男を殺して食べたという体験談が中国の雑誌に載っていた」というニュースが新聞で報道されたことがあるのです。
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